野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のブログ」へようこそ!
河野デジタル大臣が
「すべての国民に確定申告していただきます」
とおっしゃったそうで。
これについて、ヤフコメをちょっと見ましたが、
見当外れなコメントが多いですね。
e-Tax(電子申告)がどんどん普及していることや、
給与所得控除について知らなかったりなど、
基本的な知識がないまま感情的にコメントする方が多いようです。
でも、これって知らない人が悪いわけではない、
と思っています。
国民の三大義務に「納税」があるにも関わらず、
それについてしっかり教育をしていないことが問題ではないか、
と思っています。
もっと言うと、
サラリーマンで自分の納税額を把握している人がどれだけいるか?
ほとんどの人が自分の納税額を把握していないのではないでしょうか。
つまり、納税について無関心な人が多いのが日本の現状です。
この現状がどこにつながっているかというと、
納税への無関心→税の使途への無関心→政治への無関心
となるわけです。
国の一部の人には、
国民は黙って税金を納めて、文句を言わない方が助かる、
みたいな感じに思っている人が少なからずいると思われます。
で、そんな状況下で、
国民全員が確定申告するようになるとどうなるか?
税の使途への関心も高まり、
ひいては政治への関心も高まり、
国民がどんどん声をあげるようになると思われます。
すると、
「困ったなあ、黙っててくれよ」となる人がいるわけです。
どんな人かというと、税金を自分の思うように使いたい人たち、ですね。
具体的にどこの所属になる人かは言いません。
こわいので。
河野大臣の今回の発言は当然そこまで考慮したもの、
と私は思っています。
そんな河野大臣の発言を、
国民に税に無関心のままでいてほしい人は当然反対するでしょう。
ネガティブキャンペーンをするでしょう。
私はというと、税の使途をみんなが関心を持って、
国民全員で議論する国がいい国だと思います。
そのためには税に関する教育は必要だと思います。
でも、今の世の中はそうではないようです。
とかくに人の世は住みにくいですね。