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「今の税理士に不満があるので、税理士を替えようと思って。」
という相談をいくつも受けてきました。
でも、話を聞いてみると「ん?」というケースもあります。
そんな例をあげてみたいと思います。
1.「税理士に相談したいけど、話をしに来てくれない。」
(相談)
他の経営者の話を聞くと、そこの税理士は毎月来てくれているのに、
うちの税理士が来てくれるのは決算のときだけ。
もっと相談したいのに。
(回答)
顧問料はいくらでしたか?と聞くと、数万円。
それも月額じゃなくて年額。
このことから、税理士との契約が月次ではなく年次のようです。
その金額では税理士は毎月来てくれません。
もう一度コミュニケーションを取ってみることをおすすめします。
2.「うちの税理士は何も提案をしてくれない。」
(相談)
うちの税理士は数字をまとめて持ってきてくれるだけ。
それはそれでありがたいけど、もっといろんな提案をしてほしい。
(回答)
例えばどんな話を聞きたいんですか?と聞くと、
補助金や助成金、社会保険の節約、とのお返事。
ん〜、それは行政書士さんや社会保険労務士さんの分野です。
税理士の範囲ではありません。
税理士は何でもできるスーパーマンではありません。
顧問契約の範囲をもう一度見直しされることをおすすめします。
3.「納税額を教えてくれたのが納期限ギリギリだった」
(相談)
納期限1週間前に納税額が百万円だと言われた。
そんなギリギリに言われても困る!
(実際に弊事務所が契約して分かったこと)
この相談者様、実際にお付き合いするといろんなことが見えてきました。
資料の提供がとにかく遅い、
約束にルーズ、
留守電・メールをしても返事もくれない。
申告のための1年分の資料を預かれたのは納期限3週間前です。
税理士事務所としては何も資料がなければ納税額の計算のしようがありませんし、
領収書や請求書を入れれば自動計算してくれるような装置もありません。
税理士事務所担当者が1枚1枚、税法に照らし合わせて判断して、
会計ソフトに1つ1つ入力して初めて試算表ができるのです。
税理士事務所では時間と手間がかかる作業をしているんです。
そして、税理士事務所のお客様は相談者様だけではありません。
結果的に相談者様がその期間、担当者を一人占めするカタチとなり、
他のお客様にも迷惑がかかっていることをご理解ください。
このような事情をご理解・ご協力いただけない方については、
今後のお付き合いの見直しの相談をさせていただきます。
以上、代表的な例でした。
税理士を替えようかな?
と思ったときの参考にしていただけると嬉しいです。