野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のブログ」へようこそ!
先日、税理士会の研修がありました。
その中で印象に残ったのが、
「裁判は客観的な視点で決まります。」
という言葉です。
「客観的な視点」であって、
「主観的な視点」ではないんです。
例えば、
ある仲のいい経営者と飲みに出たとします。
自分としては「これは取引を円滑にするための接待交際だ」と思っている。
でも、他の人から「あの人たちは仲のいい友達だよね。」と思われている。
この飲食費が税務署と揉めて、最終判断を裁判所に委ねると、
「客観的に見て友達どうしなので、経費とは認められない。」
となってしまうわけなのです。
経営者から見ると、
「そんな厳しいこと言わないでよー。」となりますが、
これが今の日本の司法なのです。
司法の判断はそうなので、
自ずから行政である税務署もそれに従うことになります。
だから税務署も厳しいのです。
もう一度言いましょう。
経費かプライベートを決めるのは、
経営者の主観ではないのです。
ちょっと見方を変えてみましょう。
部下から「〇〇さんと飲みに行くので経費で落としてください。」
と言われたとしたら、上司であるあなたはどう判断しますか?
「分かったよ。しっかり接待してこい。」となるか、
「お前らしょっちゅう一緒に飲んでるだろ。そんなの自分で出せ。」となるか。
自分の飲食のときとは違う判断になりませんか?(^-^;
そういうことなんです。
経費になるかどうかの判断材料として、
ご参考にしていただけると幸いです。