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さて、日本人には「借金は悪」という考えを
持つ人がいまだに多いと思われます。
しかし、借金にもいろんな借金があります。
いい借金、悪い借金。
少し分類をしてみます。
1.問題のない借金
売上に確実につながる商売で、
商品を仕入れるための借金です。
確実に返すことができる借金は問題ありません。
銀行さんといいお付き合いをして、
タイムリーに借入をできるよう心がけましょう。
2.リスクのある借金
売上につながるかどうか未定の借金。
借金で仕入れた商品が売れるかどうか未定であるとか、
機械など設備投資をして商売を始めるとか、
売上につながるかどうか未定のもののための借金です。
できればしたくない借金ですが、
この借金をしないと何も始まりません。
借入ができるかどうかは、
私財の担保能力がどれだけあるか、
経営者としての熱意はどれだけあるか、
銀行さんへの説得力が必要です。
3.返済の見込みがない借金
税金を払うための借金、
生活費をまかなうための借金、
などが該当します。
つまり、売上につながらない借金です。
将来、売上となって返済資金が生まれるから
貸す方は「貸したい」と思います。
返済資金を生まない借金は消費されて終わりです。
銀行さんが貸してくれる可能性は非常に低いです。
しかし、闇の業界から借りると大変なことになります。
絶対にやめましょう。
日本には「破産」といって、
借金を免除してもらってやり直せる制度があります。
それも含めて考えないといけないでしょう。
商売を自分でしたことのない一般の人からすると、
借金といえば、3の悪い借金のイメージが強いと思います。
しかし、商売をするとき、借金はつきものです。
逆にいうと、借金といい付き合い方ができなければ
商売はうまくいきません。
商売人は、一般人の借金の概念から離れて、
借金と向き合う必要があります。
借金には気をつけなければいけませんが、
すべてが「悪」ではありません。
いいお付き合いをしていきましょう。