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借金には、いい借金と、悪い借金があります。

 

いい借金とは

「将来の利益につながる投資に使われる借金」です。

悪い借金とは

「将来の利益につながらない使われ方をする借金」です。

 

それは試算表などの財務諸表を見ると分かります。

 

いい借金の場合、

資産の部に、機械装置など固定資産が計上されます。

人材投資のために福利厚生費が増えることもあるでしょう。

どんなお金の使い方をしたか、目に見えて分かります。

 

一方、悪い借金の場合、

１つ典型的なパターンがあります。

それは「社長貸付金」または「役員貸付金」が増えることです。

「社長貸付金」とは、会社が社長に貸したお金です。

しかし実際には、

個人的にお金が必要になって、会社から引き出したものの、

会社に戻ってくる予定のないもの、ということが多いのです。

 

そのため、金融機関は、

「社長貸付金」「役員貸付金」を極端に嫌います。

自分たちの貸した借金が、

経営に役立たない使われ方をされている、と

とらえるのです。

当然よくは思いません。

これがあると、新規融資の話も難しくなる可能性があります。

 

金融機関といいお付き合いをしていくには、

「社長貸付金」「役員貸付金」の金額には

注意を払っていく必要があります。

 

なお、これは法人の財務諸表に出てくる科目です。

個人では「事業主貸」「店主貸」になります。

個人の場合は、通常の生活費などもここに含まれるため、

どこまでが悪い使われ方かを見るには、

もうちょっと知識が必要かもしれません。

 

さて、３月１５日までもう少し。

がんばりましょう。