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増税、増税、と言われておりますが、

それより地味に、しかし確実に、庶民の負担となっているものをご存知ですか?

 

それは「社会保険」です。

 

40歳以上の場合、

健康保険として給料の額の5.765%が給料から天引されています。

さらに厚生年金も同じく9.15%、給料から天引されています。

合わせると14.915%!

約15%です。

 

「所得税・住民税の税率とそんなに変わらないじゃないか。」

と思うかもしれません。

でも、大事なことが抜けています。

 

所得税・住民税の計算をする場合、

給与収入から「給与所得控除」という概算経費を引いて、

さらに扶養控除や社会保険料控除・医療費控除など、

さまざまな控除を引いた後に税率をかけています。

 

それに対して、社会保険は何も引かず、

給与収入に対して約15%かかっているんです!

なんということでしょう!

実質の率にしたらどれぐらい違うんだろう?

とにかく、種々の控除をする前の全額に15%かかっているんです!

これはとても重要なポイントです。

数字のトリックと言ってもいいのではないでしょうか。

 

事業を法人にしたら節税になる、ということを聞いたことがあるかと思います。

確かに節税になります。

しかし、社会保険の負担が増えます!

だから、法人にしても負担が減らない!というケースが増えてます。

それくらい社会保険の負担はハンパないんです。

 

増税のニュースはガンガンされますが、

社会保険の負担が大きいことはほとんどニュースになりません。

社会保険の恩恵を受けているのが、ニュースを見ている高齢者だから、

という大人の事情もあるのかもしれません。(^-^;

 

地味に確実に負担になっているのは社会保険です。

ここを何とかしないと若者の可処分所得は増えない、

と思っていますが、皆さんはどうお考えでしょうか。