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「望み通りの決算書を作る」のは、

税理士の仕事ではなく、経営者自身の仕事です。

 

「え?試算表は税理士が作るんじゃないの?」

という声が聞こえてきそうです。

試算表を作るのは税理士です。そのとおりです。

しかし、試算表の内容の数字を作るのは経営者自身です。

 

税理士事務所は、

お預かりした領収書・請求書などを集計して、

試算表を作成しています。

税理士が書類をあらためて作っているわけではありません。

経営者自身が刻んできた足跡である領収書・請求書など、

試算表はこれらの資料をもとに作られています。

 

「じゃあ、税理士はまとめるだけ?」と思われるかもしれません。

いえいえ、そんなことはありません。

定期的にタイムリーに資料の提供をいただければ、

そのタイミングでの試算表を作成して、

その内容をもとに助言をさせていただいています。

 

「現状のペースでは赤字決算になりますね。」

「経費を絞った方がいいですね。」

「倒産防止共済の掛金を減らしてはどうでしょうか。」

 

「このままだと大きく利益が出て税負担が大きくなりそうですね。」

「従業員さんへの決算賞与を考えたらどうでしょう?」

「30万円未満であれば全額減価償却費に計上できますよ。」

 

いずれも決算が締まる前での助言です。

この助言をもとにどのような対策を打つか?

それは経営者自身の判断です。

 

経営者が望むような決算書にするために、

経営者自身が、

残された期間でできることの対策をとるのです。

 

「顧問料を払っているんだから、黒字決算にしてほしい。」

・・・的外れな話ですよね。

決算書を作るのは税理士ですが、

決算書の数字を作るのは経営者自身です。

 

税理士はその協力はしますが、

最後の責任者は経営者自身であることは、

どうかご承知おきください。