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「世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か。」
ローランドさんの名言です。
それはさておき、支出には2種類の支出があります。
「事業用」か「事業用以外」か。
事業用の預金口座からの支出ですが、
「事業用」に限るのが原則ですが、
どうがんばってもプライベートは混ざりますよね。
個人事業者の場合は、「生活費」をとらないと生活できません。
そんなときの仕訳はどうするのか?
結論を先に書きます。
それは勘定科目を「事業主貸」で仕訳の登録することです。
その理由は以下のとおりです。
間違えた処理をしたときの影響が致命的だからです。
ぜひ読んでいただきたいところです。
では、間違えた処理をしたときの影響についてです。
多くの方の間違いは「何も処理しない」という選択から生まれます。
クラウド会計の場合でいうと、取り込まれたデータを削除してしまうという処理。
マネーフォワードクラウドでいえば、「対象外」にする処理です。
これをやると、預金口座の履歴の一部が削除されることになります。
すると、預金口座の残高が合わなくなってしまうんですね。
結果として、貸借対照表の預金のところの金額が合わなくなるのです。
預金残高が間違えている貸借対照表を銀行に見せたらどう思われるでしょうか?
「こんな適当な経理をしている人にお金は貸せない。」
となりますよね。
そうです。預金残高を合わせることは基本なのです。
そのためには、「事業用以外」の支出であっても仕訳を登録することが必須です。
そのときに使う勘定科目が「事業主貸」です。
生活費を10万円とったら、
(事業主貸)100,000(預金)100,000 生活費
という仕訳を登録しましょう。
事業用のクレジットカードで個人的支出を決済してしまったら、
(事業主貸)38,000(未払金・楽天カード)38,000 ディズニーホテル
という仕訳を登録しましょう。
ちなみに、事業用以外のところから預金に入金したときは「事業主借」を使います。
(預金)50,000(事業主借)50,000 個人用口座より
「事業主「貸」だから、返さないといけないの?」とよく聞かれますが、返さなくてもいいです。
名前が「事業主貸」というだけです。そこは無視してOKです。(^-^)
今までプライベート支出を「対象外」で削除してませんでしたか?
これからは「事業主貸」で必ず仕訳登録してください。
よろしくお願いいたします。