野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のブログ」へようこそ!
私のブログは専門用語をあまり使わないようにしています。
例えば、相続税の申告期限について、
正確に言うと、こうです。
「被相続人が死亡したことを知った日(通常の場合は、被相続人の死亡の日)の翌日から10か月以内」
それに対して、私がブログで書いているのはこう。
「お亡くなりになった日から10ヶ月以内」
微妙に意味合いが違います。
厳密に言うと、私の表現は、本来の法律とは内容が違います。
法律どおりの表現だと、
「死亡したことを知った日」と「死亡の日」の違いは?
「翌日から10ヶ月以内」ってどういうこと?
そんな疑問が湧きますよね。
インボイスについてもそうです。
インボイスは正確には「適格請求書」といいます。
私はブログでは「インボイス」と書いてます。
登録のための申請書の正式名称は「 適格請求書発行事業者の登録申請書」
私はブログでは「インボイス申請書」と書いてます。
なぜそうしているか?
なぜ?
それは「税務を知らない人向けに書いているから」です。
もうちょっと難しい例を出してみましょうか。
消費税の計算上、引けるものを引くことを「仕入税額控除」と言います。
その説明がこれです。
「消費税の納付税額は、課税期間中の課税売上げに係る消費税額から
その課税期間中の課税仕入れ等に係る消費税額(仕入控除税額)を
控除して計算します。」
「課税期間」?
「課税売上げ」
「課税仕入れ等」?
知らない専門用語ばかりで、
何が書いてあるのかサッパリ分からないですよね。
税理士のホームページで、ほぼ条文をコピペしたようなページがあったら、
「これって誰に読んでもらうためのページ?」となりますよね。(^-^;
税理士のホームページは、
同業者の税理士に読んでもらうためのものではなく、
税理士を探している人に読んでもらうためのもの、
と私は考えています。
だから、意味合いがちょっと変わってしまっても、
専門用語をなるべく使わず、分かりやすくする必要があると思っています。
専門用語は使っても1記事の中に1つ。
それも必ず解説をつけること。
1記事の中に2つ以上使うことは極力避ける。
私が意識していることです。
ホームページは誰に読んでもらうためのものか?
意識していたいですね。