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某銀行が某会計ソフトに関して掲載しているコメントです。

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経理・簿記の知識はいりません。
画面にしたがって操作すれば、
会社法に準拠した決算書までカンタンに作成できます。

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このコメントを100%信じてしまうと、誤った決算書ができます。

 

例えば、

AMAZONビジネスでモノを売って、

売上金額がある程度たまり、普通預金に入金されたとします。

このときの経理処理です。

 

<誤り>

普通預金の入金があったときに、「売上高」を計上する。

<正解>

AMAZONセラーセントラルと連携をして、

実際にモノが売れたタイミングで「売上高」を計上する。

(手数料との相殺処理も忘れずに。)

AMAZONセラーセントラルの口座に蓄積が残る。

そして、普通預金に入金があったときに、

AMAZONセラーセントラルからの口座移動として処理する。

 

この<誤り>と<正解>を比べてみてください。

全然売上高の金額が変わってきますよね。

経理・簿記の知識がないと、こういう<誤り>を犯してしまいます。

 

では、どうすればいいでしょうか?

 

早い段階で、税理士に相談することが必要だと思います。

 

早い段階であれば、この<誤り>に気付き、

修正していくことが可能になるからです。

 

AMAZONビジネスで1年の間に何件、売買が成立しましたか?

AMAZONセラーセントラルから何回、入金しましたか?

それらを全て、修正する必要があるのです。

大変な作業であることが容易に想像できると思います。

 

そして、この<誤り>は一例に過ぎません。

 

他にも思わぬ落とし穴にはまっているかもしれません。

早め早めのご相談が必須です。

 

この提言は、某銀行や某会計ソフトを非難することが目的ではありません。

事業者が間違った認識で間違った処理をして、

後でひどい目にあわないようにするための提言です。

 

どうか、私を信じてください。

よろしくお願いいたします。