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「新しいものについていけない」なのか、

「ついていく必要がない」なのか。

まどろっこしいタイトルですが、

何を言いたいかというと、

「f社」のクラウド会計ソフトについてです。

 

従来の会計ソフトが重視しているのは「複式簿記」です。

これは長い長い伝統があります。

中世ヨーロッパまでさかのぼると言われています。

 

これに対して新しい方法を取り入れたのが

「f社」のクラウド会計ソフトです。

複式簿記に詳しくない人でも操作できるように

工夫がされています。

というか、私個人はそこに使いやすさを感じないので、

あまり工夫とは感じていませんが・・・。

 

その工夫を具体的に説明すると、

従来の複式簿記から少し外れた操作方法にした、ということです。

これによって複式簿記を知らない人にとっては

操作しやすくなったようです。

しかし、従来の複式簿記に慣れた人にとっては

一癖も二癖もあって、非常に操作しづらいものとなりました。

 

従来の方法に慣れた税理士からすると、

この「f社」の会計ソフトは使いたくない、

という人が多いのが正直なところだと思います。

 

じゃあこれが、

「新しいものについていけない」

ということなのかどうかとなると、

意見が分かれるところなのかもしれません。

 

新しいものでもいいものは定着していくし、

新しいだけで利用価値がそうでもないものは

消えていく運命にあると思います。

 

例えば、3Dテレビ、

ちょっと昔の時代に各メーカーが力を入れて、

電気量販店に行くと何台も並んでいましたね。

しかし、今はまったく見なくなりました。

 

新しいからといって、

必ず定着するとは限らないですよね。

 

ひるがえってスマホはどうか?

ガラケーから見事に入れ替えが進みました。

ガラケーはもう少数派で、みんなスマホです。

 

じゃあ「f社」の会計ソフトはどうか?

私には3Dテレビと同じように見えます。

しかし、人それぞれ考え方があると思いますので、

これからどうなるかは分かりません。

スマホのように普及するかもしれません。

 

私が「f社」の会計ソフトを積極的に使わないのは、

「新しいものついていけない」のではなく、

「ついていく必要がない」と感じたからです。

 

とはいえ、「f社」の利用はかなり増えてしまったようです。

ある日突然、「もう使えません」とならないかどうか心配です。

そのときの影響は相当大きいだろうと思っています。

 

「f社」の会計ソフトを便利だと使っている人にとっては

余計なお世話に感じるでしょうね。

私としてはいろんな可能性を想定しているだけです。

 

人の心配より、まず自分の心配をしたいと思います。

確定申告、がんばります。