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源泉所得税とは?

 

私の言葉でざっくり言うと、

給与や報酬の支払いする人が、その給与等から税金を一定額を天引きして、

その人に成り代わって、国にその税金を直接納める制度があり、

その税金のことを「源泉所得税」と言います。

 

例えば、給与が20万円で、天引き額が1万円だったとします。

すると会社は19万円を従業員に支払って、

天引きした1万円は国に直接納付します。

この1万円を「源泉所得税」と言います。

 

このとき、

いわゆる「納税義務者」は従業員でなくて、会社になります。

 

もし、1万円の天引きをし忘れして、

20万円満額を従業員に支払ったらどうなるか?

そんなときでも、会社は1万円の納税義務が残るのです。

 

なので、従業員に20万円を支払ったのに、

国に1万円を納付しなければならないのです。

合計21万円の支出となるわけです。

 

では、1万円損するのか?といえば、そういうわけではなく、

「天引きし忘れたので1万円返して」と、

従業員から1万円を回収するのが正しいやり方です。

 

このとき、

ずっと勤務し続けている従業員ならそれも可能ですが、

退職してどこか遠くに行って、行方が分からなかったらどうなるか?

 

そのときは、1万円は取り損ねになってしまい、

損することにならざるをえないかと思います。

 

「源泉所得税」を天引きをちゃんとするかどうかは、

このような過大な支出につながる恐れがあります。

「源泉所得税」の天引きを侮ってはいけません。

気をつけましょう。