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出典元:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2020年10月号
「パーパスの持つ力を伝統企業に浸透させる法」
インドラ K. ヌーイ 前ペプシコ会長兼CEO

 

私は以前ロータリークラブに入っていました。

(事情があって今は辞めていますけど・・・。)

 

ロータリークラブには「奉仕」という言葉があり、私はその概念が今でも好きです。

この「奉仕」を「ボランティア」という意味で受け止める人が多いんですが、

実はそういう意味ではないんです。

ちゃんと対価をいただいて、社会に貢献することも「奉仕」なんです。

対価をいただくことは、卑しいことではないんです。

社会に役立つことをした結果として、対価をいただくのは当然なことなんです。

「奉仕」とは対価をしっかりもらって、社会に役立つことです。

ロータリークラブを辞めた今でも、そんな「奉仕」の概念が好きです。

今は、またいつかロータリークラブに戻れるような立派な経営者を目指しています。

 

さて、それと似たような話ですが、

今どきの企業は「自分さえよければいい」ではいられなくなっています。

「存在意義」を持たなければならないという話です。

 

この論文の筆者の会社・ペプシコといえば、ペプシ・コーラです。

ガンガン砂糖の入った炭酸水を作っているメーカー、というイメージですね。(^-^;

しかし、実は2006年から、「持続可能性」を考えた経営をしているんです。

健康だったり、環境だったり、人の多様性だったり、もちろん利益を出しながら。

 

砂糖たっぷりではなく、自然のフルーツの甘さを大切にする商品開発、

塩分をおさえた食べ物、水資源を効率的にするためのプログラム、

社内を変え、周りも巻き込んで、「存在意義」を考えた取り組みをしています。

「存在意義」が、その会社のブランドになるんですね。

 

ちょっと私の税理士業を考えてみると、

「節税を提案する」だけが税理士の仕事ではないということになるでしょうか。

利益を出した事業者には「適正な納税を促す」が本来のあるべき姿です。

税は社会にとって欠くべからざる存在ですから。

 

もちろん、必要以上の税金を納める必要はありません。

しかし、脱税や過度な税逃れを指南してはいけません。

 

節税と過度の税逃れのラインはどこなのか?となると、難しいところですが、

そこは税理士としての倫理感によって判断すべきところなのかなと思っています。

そこが税理士の「存在意義」なのかもと思っています。

 

話を戻して、「持続可能性」について。

「SDGs」という言葉を聞いたことがあると思います。

国連で採択された「持続可能な開発目標」ですね。

 

これはもうすでに、世界的に逆らえない潮流となっています。

「自分さえよければいい」という考えは捨てて、

持続可能でよりよい世界を目指さなければなりません。

 

今どきはそんな時代ですね。

 

それが「ブランド」になるんですね。

 

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