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モノを買うとき、
じっくり考えて買うときと、
そこまで考えずに直感的に買うとき、
とあります。
そこまで考えずに買うときって、
「なじみのある」ものを買いがちですよね。
「推しのタレントがCMをしていたらから」とか、
「友達が使っていたから」とか。
これを「利用可能性ヒューリスティック」と言います。
(じっくりと考えることは「システマティック」と言います。)
「システマティック」で買うのは、自動車など高価なものですね。
簡単に買い直しができないので、いろんな点を考慮して購入の決断をします。
一方、食材や洗剤など、そこまで考えなくてもいいものは、
直感的に近いところで判断しますよね。
これを「ヒューリスティック」と言います。
その中でも、なじみのあるものを選びがちになることを
「利用可能性ヒューリスティック」といいます。
じゃあ、これを自分の身に置き換えて、
自分のモノやサービスを買ってもらうときは
どうすればいいのでしょうか?
「なじみのある」ものになればいいんですよね。
サービス業なら、接触回数を増やせばいいですよね。
会合に欠かさず出席するとか。
SNSに頻繁に投稿するのもいいですよね。
目にする回数が増えれば「なじみのある」のものになれますよね。
人の心理とは不思議なものです。
自分が「買う立場」の時は無意識にうちにやっているのに、
いざ「売る立場」になると、意識しないと気がつかないんですね。
モノやサービスを売るときは、
「他より安くしないと」とか、「他より品質がいいものを」とか、
そればかり考えてしまいがちですが、
「なじみのある」という観点でうまくいくこともあるということです。
「行動経済学」っておもしろいですね。