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期末直前の決算対策で、

経費を作るために慌てて何かを購入することがありますよね。

でも、やみくもに買っていませんか?

 

もしも、それが「経費を作るため」だけなら、

その決算対策は後々自らの首を絞めることになります。

 

まず、キャッシュフローだけで考えてみましょう。

 

10万円のものを決算対策で慌てて買ったとします。

税率が20%だとすると、2万円税金が減ることになります。

でも、トータルで見ると、手元のお金は10万円減ることになります。

 

では、もしも10万円のものを決算対策で買わなかったら?

税率が20%だとすると、買ったときと比べて2万円税金が多くなります。

でも、手元のお金は買ったときと比べて8万円多く残ります。

 

さて、

8万円が手元に多く残った方がよくないですか?(^-^;

その8万円は次の事業のための投資に利用できるんです。

事業の体質を強化につながります。

税金が多くなったとしても、

手元のお金を多く残した方がいいと思いませんか?

 

じゃあ、決算対策で10万円使うことは絶対ダメか?

というと、そんなこともありません。

 

問題はその10万円の使い道です。

もし使い道が「次の事業のための投資」なら、

これはぜひ使うべきでしょう。

これが本当の節税です。

 

2万円の税負担を避けながら、

次の事業への投資ができるわけですから。

これはやはり「得」と考えることができます。

 

つまり、こういうことです。

決算対策で同じ10万円を使うにしても、

その使い道によって「得」にも「損」にもなるということ。

なんでもかんでも使えばいいというものではなく、

しっかり次につながるものに使うことです。

そして、もし使うあてがないのなら、無理に使わない。

これが次の事業につながります。

 

当たり前のことしか書いていませんが、(^-^;

「税金が多い」と言われると冷静さを失い、

無駄金を使ってしまうことがあります。

 

冷静に事業全体を見つめ、

無駄使いをしないよう心がけましょう。

 

最後に、

利益が多く残り、税金が大きくなる、ということは、

あなたの事業が好調だったことの証しです。

素直に喜んでいいと思います。(^-^)