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「やらないことを決める」

ビジネスではよく使われる言葉です。

 

これはどういうことか?

 

例えば、私の場合、これを「やらない」と決めています。

それは、「既存顧客以外の事業承継」です。

 

事業承継は大変大きな問題です。

一朝一夕にはいきません。

解決すべき課題も多く、税法も多岐に渡ります。

 

そして、必要な情報も膨大になります。

該当する税目と適用関係の整理、

財務状態・内容、

経営者のビジョン・思い、

社内の体制・状況、

その他もろもろ、

これらすべてを把握しなければ適切な判断はできません。

 

したがって、普段関与していない税理士が数日のヒアリングで、

お客様に満足していただける助言ができるか?というと、

私はできないと思っています。

 

つまり、私が「やらない」と決めた理由は、

1.時間をかけても満足していただける結果が残せる見込みが少ない。

2.時間をかけた分、他のお客様のサービス低下につながるおそれがある。

この2点です。

 

「事業承継」は税理士業務の本来業務です。

なんでもかんでも「やる」というのであれば、当然「やる」業務です。

しかし、私は「やるべきではない」と思いました。

 

それに「することができる」税理士は他にいます。

むしろその税理士にやってもらった方がいいと思います。

 

さて、皆さんのビジネスではいかがでしょうか?

 

今、やろうとしているその仕事、お客様に満足していただけていますか?

それをやることによって、他のお客様のサービス低下にはならないでしょうか?

もし、該当するのであれば、それは「やらない」ほうがいい仕事かもしれません。

 

「やらない」と決めることは勇気が必要です。

それがその業種の本来業務なら、なおさらだと思います。

場合によっては、ビジネスの根幹を変えるような決断になるかもしれません。

でも、とても重要なことだと思います。

常に意識しておきたい問題です。

 

 

私は野々市市準倫理法人会で経営者の心の持ち方の勉強をしています。

学びの話を聞ける場として活用しています。

10月も楽しみです。