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「将来の事務所像を教えてください。」

と、言われました。

 

現在、税理士を取り巻く環境が大きく変わっています。

過去の人たちが考えていた業界とは大きく違うと感じています。

将来像もそれに応じて変わらざるをえません。

 

私が独立開業するときには、

「野々市で一番大きな事務所になりたいな」

と思っていました。

 

でも、今はそれが正解とは思えません。

 

ＩＴ・ＡＩの発達で、自動化やキャッシュレスが進んでいます。

電子帳簿保存法、インボイス、相次ぐ消費税法の改正、

税理士と言う職業がなくなるどころか、

税理士はより高度な知識と経験が必要とされる職業になりました。

 

学校を卒業したばかりの人が、

簡単に戦力となれる仕事ではなくなりました。

 

意識高い系の人が揶揄される風潮と聞きますが、

意識が高い人でなければ、この仕事はやっていけません。

 

現在の労働基準法に労働環境を守られてることを当たり前だと思い、

言われたことだけを時間内だけやります、

という人は、到底、税理士業界では通用しない、

と思うようになりました。

 

パワハラ人間かと思われるかもしれませんが、

ビジネスはそんなもんじゃありません。

 

お客様のニーズに応えて、

満足していただけるサービスを提供する、

そんな基本的なことを守っていくためには、

意識の低い考え方ではダメなんです。

ビジネスとして通用しないんです。

大切なお金をいただくことはできないんです。

 

 

政府は賃上げを企業に押し付けているように思えます。

労働基準法は企業の力に制限を加え、労働者を守ろうとして、

長時間労働をさせず、解雇もできないようにしています。

 

一方で、キャッシュレス、電子帳簿保存、インボイス、

新たな負担をどんどん税務の現場に課しています。

 

このような環境では、意識の低い人を雇用してしまうことは、

税理士事務所経営にとってはリスクでしかありません。

 

税理士事務所にとって、拡大路線が正解ではなくなった気がしています。

 

拡大路線を事務所の将来像としないことが、

お客様に満足度の高いサービスを提供することにつながるではないか、

と思うようになってきました。

 

時代は変わるので、数年後にはまた違う考えになっているかもしれません。

 

少なくとも、今は意識の高い人が求められる時代かなと思います。

 

この考えに同調してもらえる人はいらっしゃるでしょうか。

 

同じ考えで一緒に仕事をできる人がいたら嬉しいです。