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定額減税制度が変だと思う大きな理由、
というタイトルですが、その前に大事な質問です。
「自分の給与から天引きされている税額がいくらか言えますか?」
・・・ほとんどの方が答えられないと思います。
そもそものこの制度を説明すると、
事業主は、従業員の給与から税金を天引きして、
従業員になりかわってその税金を納めることとなっています。
これを「源泉徴収制度」といいます。
この「源泉徴収制度」ですが、この制度によって、
弊害が生まれていると言われています。
それは、
従業員は「自分が税金をいくら納めているか?」が
実感しにくくなっているということ。
つまり、「納税の痛み」が分かりにくくなっている、
と言われているのです。
では、これをふまえて、もう1つ質問です。
「6月から定額減税で天引きされる税金が減りますが、
減ったことに気がつくと思いますか?」
税金がいくら天引きされているか分からない現状で、
6月からの定額減税で天引きの金額が減ったとして、
「税金が減った!」という実感がわくのか?
ということです。(^-^;
ほとんどの人が気がつかないのでは?(^-^;
と思いますよね。
それでいいのでしょうか?
そもそもこの定額減税の主旨を考えてみましょう。
大きな建前として、税金の還元という意味があります。
しかし、政治家の方にとっては、
「選挙対策」という意味が多分にあると思われます。
なのに、
なのにですよ、
減税に気づきにくいやり方で減税をするって・・・
選挙対策にならないのでは・・・?
事務作業が超面倒になることは、
今までのブログで書いた通りで、
この面倒な作業を強いることで、
すでに世の中の経理担当者の票を失っているはず。(^-^;
その一方で、
世の中のサラリーマンは減税に気づかないので、
票が増えることがない・・・
・・・いいんでしょうか?(^-^;
政治家のみなさん、
もうちょっと税制について勉強していただけると、
よろしいのではないかと思いますが、
いかがなものでしょうか?
大変、失礼とは存じますが、少し言わせていただきました。
どうかご容赦ください。