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久しぶりにクラウド会計の話題について。

 

ネットをいろいろ見ていたら「ぐちゃぐちゃfreee」という言葉が出てきました。

税理士業界にこんな言葉があるんですね。

私は知りませんでした。

 

初めて聞きましたが、聞いた瞬間に言いたいことは分かります。

会計知識がない方がfreeeで帳簿をつけていて、

手をつけられないほどグチャグチャなデータになっている状態ですね。

 

その要因は、

二重仕訳・三重仕訳になってしまっていたり、

自動登録で間違った登録が大量にできてしまっていたり、

会計知識がなくて処理自体が間違っていたり、などです。

 

こうなってしまうと、

このぐちゃぐちゃになったデータを修復するよりも、

一から仕訳登録したほうが早い、

という状態になるんですね。

 

現金勘定マイナスだったり、

売上が二重計上されて、売掛金が大量に残っていたり、

銀行からの借入金残高がマイナスになっていたり、

パッと見ただけで「変だ」と分かる決算書、

私も見たことがあります。

 

税理士事務所業界こんな話をよく聞きます。

見込み客から「データはちゃんと入力済みなので、申告だけお願いします。」と言われ、

データを見たら「ぐちゃぐちゃfreee」で、手のつけようがなくてお断りした。

 

それでも、税理士に依頼に来るだけまだましで、

「ぐちゃぐちゃfreee」のまま確定申告をしているケースも多いと思われ、

税務署ではそんな内容の申告が増大しているだろうと予想されます。

税務署も大変なんだろうな、と他人事ながら心配します。

 

とまあ、かなり「freee」と一部の「freeeユーザー」をディスったことを書いてしまいました。

申し訳ありません。

 

一方で、そんな「ぐちゃぐちゃfreee」を修復することに長けた税理士もいると思います。

「freee」のユーザーが増えていることを考えると、重宝される存在ですね。

 

私は残念ながら、「freee」を諦めた税理士です。

同様に「freee」を諦めた税理士は多くいると思います。

 

おそらくですが、私の感覚では、今はこんな状況だと思います。

「freeeユーザー」の増加割合>「freee」に長けている税理士の増加割合

 

しかし、そもそも「freeeユーザー」は「税理士が要らない」、

と思っている人が多いと思われるので、この状況は続くのでしょう。

決算書を見た税務署や銀行が「ちゃんと税理士をつけたほうがいい」と思っても、

「freeeユーザー」自身がそう思わなければ、税理士をつけることはありません。

 

その状況をどう考えてどう判断するかは、「freeeユーザー」次第です。

何が正解だと言い切ることもできません。

どうなっていくかは時代の流れにゆだねたいと思います。

 

もし、こう考える「freeeユーザー」の方がいらっしゃればご相談ください。

「私はぐちゃぐちゃfreeeユーザーになってしまっている。」

「このままのデータ処理はまずいと思っている。」

「freeeでちゃんとしたデータ処理をできる自信がない。」

「会計ソフトを換えてもいいと思っている。」

 

無理にとは言いません。

「freee」も優れた会計ソフトです。

ただ使いこなせない人が多いだけです。

 

ちょっとそんなことを感じた土曜日の朝です。