野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のブログ」へようこそ!

 

クラウド会計がどんどん浸透してきていますね。

少しずつ、流れが見えてきたような気がします。

 

会計から税務申告の一連の流れの中で、

どこから税理士事務所に任せるのか、

というところが変わってきてると思います。

 

今までは、「とにかく分からないから税理士さん、お願い!」

という人が多かったのかなと思います。

しかし、クラウド会計が普及してきて増えてきて変わってきた気がします。

「普段の帳簿は自分でつけてます。決算が分からないので、お願い!」

というケースが増えてきたような気がします。

 

クラウド会計が普及することで、

「普段の帳簿」をつけることが簡単になってきたと思います。

一般ユーザーの「普段の帳簿」に対するハードルが低くなっています。

 

その結果、一般ユーザーにとってプラスに作用しています。

今、もうかってるのかどうかも、自分で把握しやすくなっています。

今の状況を把握しやすくなったため、経営判断も素早く行うことができます。

経営者目線では大変よろこばしいことです。

 

しかし、その一方で、

「決算」や「税務申告」はやはりハードルが高いままのようです。

ここ以降は、まだまだ税理士の活躍しなくてはいけない場所だと思います。

 

段階を示してみると、

(請求書・領収書)①→(記帳)②→(月次試算表)③→(決算整理)④→(決算申告書)⑤→(税務申告書)⑥

従来は、②からが税理士事務所の仕事でした。

しかしこれからは、④からが税理士事務所の仕事になると思っています。

 

それと、「普段の帳簿」のハードルが低くなったとはいえ、

まだまだ難しい点も多く残されています。

「普段の帳簿」が正しくつけられていないケースが多いのです。

上記の段階でいうと、②と③の処理が間違っているケースです。

いわゆる「できたつもり」になっているところです。

ここの段階でも、まだまだ税理士事務所の仕事は残っていると思います。

 

クラウド会計はフィンテックのおかげでかなり便利になりました。

しかしまだまだ道半ばの状況だと思います。

その点で、一般ユーザーと税理士とのよい関係がまだまだ必要です。

 

会計は経営をよくするための道しるべです。

税理士をうまく活用していただきたいと思います。