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相続手続きは普段あまりすることがありません。

 

銀行や役所などの窓口の方も相続の手続きを

することはあまり多くないのでしょう。

手際の悪い人はとんでもなく時間がかかるし、

同じ質問を何度もしてきたりします。

 

あまりないケースだとは思いますが、

窓口の方が逆切れをして、文句を言い出すこともあるようです。

相続の手続をしに来た相続人からすると、

「自分は面倒なことを言っているモンスターカスタマーなのか?」

と感じてしまう人もいるかと思います。

 

その他にも、名義預金を調べるために、

家族名義の残高証明書や通帳履歴を調べることがありますが、

「なぜ、Aさんの相続なのに家族の分を調べるんだ!?」

などと言ってくる窓口の方もいます。

相続人の方はもっと相続の手続の経験が少ないので、

「本当だ。なぜだろう?」となってしまうこともあります。

 

なぜこんなことが起こるかというと、

「相続の手続に関する経験が乏しいから」

ということに尽きます。

 

相続の経験の多い窓口の方に当たると、

特に問題なくササッと手続きは終わるものです。

 

ときには、

「残高証明書ですけど、定期預金があるので経過利息の資料も出しますね。」

と、お願いした以上のことに

気がついてくれる窓口の方もいらっしゃいます。

 

相続の手続について、相続人の経験が少ないのは当たり前です。

一生のうちに数回、もしくは経験しない人もいます。

これは動かせない事実です。

 

その経験の少ない相続人に対して、窓口の人がどれだけ適切に対応できるか、

それは窓口の人の経験が多いか少ないか、に尽きます。

手際の悪い窓口の人や文句を言う窓口の人に当たったら、

「ああ、運が悪かった」と思うしかありません。

 

税理士事務所に電話できる人であれば、

税理士事務所の人と窓口の人と直接電話してもらいましょう。

 

ちなみに、蛇足かもしれませんが、私の経験談です。

 

とある銀行で支店長と話をしていました。

すると、窓口でお客さんが大声で怒っています。

私のいた別室にも届くような声です。

 

怒っている声を聞くと、

相続の手続きで何度も無駄足を踏まされているようです。

大きな声を出すのはよくありませんが、頭に来るのは分かります。

 

支店長も苦笑いしながら、ぼそっと。

「あの子はまだ2年目やからな」

その後、他の行員がフォローに入ったようでした。

 

相続の現場でのあるあるです。

 

特に提言もできませんが、

自分が巻き込まれたときの心の準備になれば幸いです。