野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のブログ」へようこそ!
今朝の目覚めもクシャミから始まりました。
絶賛、花粉症の真っ最中です。(^-^)
相続税の申告書の作成にあたり、
金融機関の残高証明書をとってもらったり、
家族名義だけど実質的に相続財産だろうというものを調べたりしています。
もちろん、相続税申告のために、計上漏れをしないようにする、
という目的で徹底的に調べるわけです。
でも、相続財産を調べるもう1つの大きな意味があるなあと感じています。
それは「遺産分割の話し合いの基礎としての財産の洗い出し」です。
遺産分割をするには、当然、全ての財産を並べて、
その上で、これは誰が相続をする、あれはこの人が相続する、
という話し合いをするわけです。
「調べてないところでまだ財産がいくらある分からないけど、今わかってる分を決めよう」
と言っても、やはり全体を見て話をしたいという人は当然いますし、
むしろ全体を見て話をしたいという考え方のほうが多いでしょう。
そのためには、やはり徹底的に全ての財産を洗い出すことが重要です。
相続税の申告にも必要ですが、やはりそもそもの相続の分割には欠かせないことです。
そのためには時間が必要ですね。
過去の経験で「家族名義の財産なんてないよ!」と聞いていたのに、
よーく調べてみると、実は5年前に数百万円を家族名義に移していて、
贈与税の申告をしていないというケースもありました。
「すっかり忘れていました。」とのことでした。
本当に忘れていたのかどうかという問題はありますが、
やはりちゃんと調べることは重要だなと再認識する出来事でした。
家族名義の相続財産が、税務署の調査で分かると嫌な思いをすることになりますし、
その財産をどう取り扱うか、他の相続人と問題が生ずる可能性もあります。
相続が発生したタイミングで徹底的に調べるにこしたことはないと思います。