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クラウド会計ソフトはどっちがいいか?

 

クラウド会計ソフトの話題に関しては

定期的に触れておいた方がいいかな、と思った次第です。

 

私の現状の主観が大きく入った話になります。

どうかご容赦ください。

 

私の今のイチ押しは「マネーフォワードクラウド」です。

 

まず一番いいのが「クセがない」ということ。

普通に使える会計ソフトです。

「クセがない」なんて当たり前すぎますが、

逆に言うと「クセが強い」ので使いにくいソフトがあるということです。

 

マネーフォワードクラウドは、

入力が普通にできて、

普通に仕訳帳や総勘定元帳での検索ができて、

普通に試算表や前期比較ができる。

試算表の並び順も一般的な順番です。

 

加えて、「請求書」「給与」といったシステムも標準でついてきます。

使い慣れると結構いいものです。

元の不便な状態には戻れなくなります。

 

電子帳簿保存法に対応した「マネーフォワードクラウドBOX」もあります。

領収書や請求書の保存をするストレージサービスです。

現在のところ、無料で使えます。

他の会計ソフトを使っている税理士事務所では、無料というわけにはいかず、

有料でストレージのシステムを提供している、というところも多いようです。

ちなみに電子帳簿保存法の電子データ保存は令和6年から始まります。

今後のことを考えると、結構、大事なポイントになるかもしれません。

 

逆にオススメしていないのが、「f」社のクラウド会計ソフトです。

 

自社内で入力・処理・申告を終わらせられる人・会社は、「f」社はいいと思います。

ただ、税理士に入ってもらい、チェックや修正などの作業をしてもらう場合は、

この「f」社のソフトは避けた方がいいかもしれません。

 

「f」社の会計ソフトは「クセが強い」のがその大きな理由です。

 

税理士が行う帳簿の修正ですが、

1,2か所の修正ならそれほど大変ではありません。

しかし、税理士事務所が顧問先の修正をするときは

何十か所におよぶこともあります。

 

その修正をするとき、

「クセが強い」と、これがもう面倒この上ないんですね。

手間がかかってしゃあない、という状態になります。

はっきり言ってやってられないレベルになることがあります。

 

また、「f」社の会計ソフトで作られた試算表には

現金残高や借入残高がマイナス表示されているものがよく見受けられる、

という話を聞いたことがあります。

税理士などの会計専門家のチェックが入らず、

間違った処理のまま作成された試算表だと思われます。

 

つまり何が言いたいかというと、

税理士からすると、最初の入力をする人が一般の方の場合、

入力で誤った処理をするのは当たり前である、ということです。

それを修正するのが、税理士事務所の仕事です。

 

しかし、「f」社の会計ソフトは「クセが強い」。(^-^;

最初の処理で誤った入力をする、という前提に立っていないと思われます。

だから修正をしようとすると、この上なく手間がかかる。

ちょっときついですね。

 

入力を間違える顧問先の視点で見ると、まったく問題は生じません。

面倒くさい修正をするのは、自分じゃなくて税理士ですから。(^-^;

 

だから、顧問先からすると、

「f社の会計ソフトは使いやすいので、f社でお願いします。」となります。

でも税理士は「勘弁してください。f社を使える税理士に言ってください。」となるわけです。

 

以上が、クラウド会計ソフトのツートップと言われる両社ソフトについての私の意見です。

 

ちなみに税理士事務所全部がクラウド会計ソフトを使えるわけではありません。

高齢な税理士さんには、クラウド会計ソフトを使えない人がいると思います。

 

また、最近になってクラウド会計ソフトを使い始めた税理士事務所もあります。

そのような事務所では、マネーフォワードクラウドとf社の比較検討が

私ほどできていないことも多いと思われます。

 

なので、「f社でお願いします!」と言って「承知しました!」となったものの、

「すいません。使いにくいのでマネーフォワードクラウドでもいいですか?」

ということに後々なるケースも多くなるんじゃないかと思われます。(^-^;

 

以上です。

クラウド会計ソフト選択の参考になった!

とおっしゃっていただけると嬉しいです。