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税理士の「使命と信頼にこたえるための十省」にこんな文言があります。
「他の税理士事務所の業務を侵害するような行為をしていないか」
つまり、
「あの税理士事務所はダメだから、うちに来たらどうですか?」
みたいな感じで、他をおとしめて、
自分の事務所に誘うようなことはやっちゃダメですよ、
ということですね。
ただこれがなかなか難しくて、
要はお客様を「取った」「取られた」なんですが、
「取られた」ほうの主観が入ると、ことがややこしくなるわけです。
取られたほうの事務所の税理士が、
「うちの事務所はやるべきことをちゃんとしている」
「だから、業務侵害があったに違いない!」
みたいなことを言い出すと、
「言った」「言ってない」と同じ議論で、
もう収集がつかなくなり、
最終的には、影響力の強い税理士の主張が通るなんて可能性もあります。
しかし、本来は税理士事務所を選ぶ権利はお客様にあるので、
税理士事務所どうしの「取った」「取られた」なんて
お客様にとってはどうでもいい話です。
自分が頼みたい税理士に頼むだけのことです。
しかし、相談を受ける側としては、
そんなややこしい問題には巻き込まれたくない、
という気持ちがはたらくため、
他の税理士事務所にかかっている人の話は
ついついスルーしようか、と考えがちになります。
でも、
でもですよ、
今かかっている税理士事務所への信頼がすでにない状態で、
できれば二度とあの税理士とは顔を合わせたくない、
とまで思っている方に、
「今の税理士で我慢してください」というのも変な話です。
相談者の側からすれば、
「税理士業界は業界全体がくさっている」
ともなりかねない話です。
なので、私のスタンスとしては、
「今の税理士事務所との信頼関係はもうなくなっている」
と判断した場合には、顧問契約を受託するようにしています。
それでも「取られた」と前の税理士に言われる可能性はあります。
したがって、そのときには、お客様がお客様自身の言葉で、
「もう前の税理士とは信頼関係がありません」と言ってもらえる、
ということを判断基準として判断をしています。
何が何でも他の税理士にかかっている人の話を聞かない、
というわけではありません。
ちゃんとした理由があれば、
税理士業界全体の影響を考慮して、
他の税理士にかかっていたとしても、
相談に乗らせていただいています。
いわゆる「セカンドオピニオン」から、
相談に乗らせていただきます。
「今の税理士の仕事はおかしいんじゃないか?」
ということがあればぜひご相談いただきたいと思います。