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税理士試験とは特別な試験でして、

このご時世ですが、マークシートではありません。

 

税法試験の場合、

計算と記述(受験生は「理論」と呼んでいます。)、

という問題構成になっていて、

全部解答しようと思うと4~5時間かかるものを

2時間の試験時間で取り組む試験となっています。

 

なので、この試験を「1問目から順番に」

というふうに始めると、確実に落ちます。

必要なのは、

「解答できる問題は解答し、解答できないものは手をつけない」

という受験テクニックです。

 

ここでの「解答できる、できない」には2種類あります。

 

1.解答のための知識を持っているかどうか。

2.解答のための時間がとれるかどうか。

 

そしてその中にも大事な判断基準があります。

それは、合格者率が12~13%であることを念頭に置き、

上位12~13%の人はどうか?という判断基準です。

 

ある問題に取り組むときに、

上位12~13%の人がこの問題を解くための知識を持っている、

と判断すれば、その問題は確実に解答しなければなりません。

 

そして、12~13%の人は解答できないけども自分なら解答できる、

という問題を見つけたら、それは大チャンスです。

確実に正解をもぎとりましょう。

 

逆に、12~13%の人でも正解できない問題の場合、

これは無理に解答する必要はありません。

なぜなら、そこでは差がつかないからです。

税理士試験は競争試験です。

上位12~13%が受かる試験だからです。

 

そしてその判断基準は、時間がとれるかどうか、

という観点でも同様です。

 

12~13%の人が解答までの時間がかかり過ぎる、

と思ったら、思い切ってその問題は捨てます。

 

逆に、12~13%の人がこの問題を最後までやり切れる、

と思ったら、時間をかけて解答する必要があります。

 

時間的にどうだろう?と思った問題は最後にまわします。

そして、解答する時間が残ったら、手をつけるようにします。

 

そう、これは受験テクニックです。

知識をつけるのと同じくらい大事なテクニックです。

 

実際の試験のときに重要なこと、それは、

最初の3~5分は問題文全体を見回すこと、

その上で適切な作戦を練って、

「解く問題」と「解かない問題」と「後回しにする問題」の

優先順位を決めることです。

 

「早く解き始めたい」

「1問目からどんどん解答したい」

という、はやる気持ちをグッと抑えなければいけません。

取れる点数を確実取る、

最初の3~5分で、そのための作戦を練り、

その作戦を着実に実行する必要があります。

 

1問目から順番に手をつけていくと、

後ろの方の確実に点数を取れる問題までたどり着けない、

時間はかかるけど確実に点数を取れる問題に時間をかけれなくなった、

といった問題が生じます。

そして、その問題を解けたかどうかが

合否の分かれ目になりがちなのです。

 

このようなテクニックに左右される試験が

資格試験としていいのかどうか?

という問題はありますが、

現状がこうなっている以上、避けては通れません。

 

覚悟を決めて、受け入れて、頑張りましょう。