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相続税や贈与税の申告を、
税理士以外の人が自分でやろうと思っても難しい、
その一番の理由が土地の評価額の計算かもしれません。
街の方にある土地の場合、その計算方法は、
「路線価×地積」で計算されます。
しかし、奥行きが短い・長い、
形が長方形か・デコボコでいびつか、
田んぼなので地面が道路面より相当低い、
などによって安く計算することができます。
そうなると、
税理士以外の人にそれができるかというと
なかなかできないんですね。
それ以外にもイレギュラーな計算もあります。
同じ土地の上に建物が2棟建っている場合、
それぞれの土地に分けて計算するのか、
一体利用ということでまとめて一単位で計算するのか、
そういった問題もでてきます。
親の家と子の家が建っている、
自宅と自営業用の店舗が建っている、
自宅と農作業小屋が建っている、
自宅と貸家が建っている、
などいろんなパターンがあります。
さあ、2つの土地として計算するのか?
それとも、1つの土地として計算するのか?
「税務署に聞きに行ったが、税理士のところに行けと言われた」
ということで、弊事務所に来た方も数名いらっしゃいます。
(実際本当は税務署の人はどういったかは分かりませんが。)
土地を相続したとか、
生前贈与で土地をもらう、
という方は税理士に頼らざるをえないのが
今の税法の現状かもしれません。
実際のところ、
税理士もどう計算すればいいか迷うケースがあります。
日本でまったく同じ土地、というものはありません。
それぞれの場合でどの規定が該当するのか、
一つ一つ判断する必要があります。
土地の評価は簡単ではないですね。