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来春の行政書士登録に向けて猛勉強中です。

自筆証書遺言と公正証書遺言で感じたことを少し。

 

おそらく、ですが、

専門家に相談する前に方々の場合、

公正証書遺言より自筆証書遺言を選ぶ方が多いかな、

と思います。

 

理由は、

1.費用の問題と、

2.自分一人で作成できる、

という点です。

 

そこで、今回遺言の勉強をしていて思ったこと。

 

「遺言をとおして、自分の思った未来を実現する」ためには、

自筆証書遺言はまだ相当ハードルが高そうだな、と思いました。

 

財産目録は、パソコンでOKになりました。

しかし、まだまだハードルがあります。

 

1.誰が何を相続するかは本文中に書くこと。

財産目録に誰が相続するか、という一覧表形式はNGです。

書き方に注意が必要です。

 

2.もし相続させてい人が先に亡くなっていたらどうするか?

例えば、息子が先に亡くなっていたら孫へ、など記載する必要があります。

 

3.遺言執行人も2と同様です。

遺言を執行する人が先に亡くなっていたときの記載をする必要があります。

 

4.祭祀を主宰する人も2と同様です。

祭祀を主宰するとは、主に墓守りです。

 

5.遺言に記載のない財産が出てきたらどうするか?

この記載もしておく必要があります。

 

6.それから付言事項もそうです。

いわゆる「天国からのラブレター」ですね。

ある意味、一番大切なことかもしれません。

 

これらを漏れなく、自筆で書かなければなりません。

もし書き間違えたら、ちゃんと決まった修正方法があります。

これだけのことを網羅しようと思うと、

手書きでは相当な手間がかかりますし、

無効になるリスクも大きくあるのではないか、と思いました。

 

そう考えると、

多少の費用や手間がかかっても、

公証人や専門家の手を借りて、

公正証書遺言にしたほうがいいのかな、と感じた次第です。

 

私個人の考えに過ぎません。

ご参考になれば幸いです。