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クラウド会計ソフトが出回るようになってから、
会計ソフトがより身近なものになってきたと思います。
しかし、その一方で、
簿記の知識が比例して広まっているかというと、
残念ながらそんなことはないわけです。
何が言いたいかというと、
とんでもない試算表が出回っているわけです。
1.現金残高がマイナス、または数百万円の試算表
現金残高がマイナスになることは物理的にありません。
当然ですよね。
マイナスの概念は数学上のもので、現実にありえません。
主な理由として、家計から事業用に持ち込んだお金が
記録されていないことが考えられます。
その逆で現金残高が数百万円の試算表もあるようです。
なぜそうなるかというと、
家計に入れたお金を入力していないからです。
だから帳簿上、現金がたまる一方なんですね。
2.借入残高がマイナスの試算表
一般的に銀行からの借入返済は、
元金と利息の合計額が銀行口座から引き落とされます。
それを元金のみとして記録すると、
どこかのタイミングで借入残高がマイナスになります。
経費にできる利息部分を経費にせず、
全額を元金返済として入力しているんですね。
これにより経費が計上されないので、
もったいないことになっていますし、試算表もボロボロです。
借入がマイナスってことは、貸してるってこと?
という変な状態になっています。
クラウド会計ソフトを使えば、
簿記を知らなくてもOKなんてことはありません。
経理担当者になったら、簿記の勉強はしないといけませんね。