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個人から法人になったら何が違ってくるか?

 

納税面でいうと、

法人の場合、赤字でもかかる「均等割」がそれなりにかかります。

資本金等で額が変わりますが、71,000円という会社が多いです。

 

そう、赤字でも年間71,000円の税額が出ます。

 

それと、個人の方が自分で申告する上で、一番高い壁になるのが申告書です。

 

個人の場合は、所得税申告書と青色申告決算書、

そして生命保険料控除証明書などの証明書です。

 

法人の場合は、

法人税申告書、

決算書、

勘定科目内訳書、

法人事業概況説明書、

といった書類が必要です。

 

提出する書類の数が増えます。

かつ、その内容も難しいです。

 

法人税申告書は別表〇〇など複数枚あって、

小さい会社でも10枚以上になったりします。

内容も、会計の概念と税務の概念の違いが分からないと書けません。

 

決算書も法人の場合は、個人のときより書くことが増えます。

個別注記表というものも作る必要があります。

 

そう、

作る書類が増えて、その書類も書くのが難しい、

これが大きな壁として立ちはだかります。

 

なので、個人から法人にする際は、

個人のときに税理士をつけていなかったとしても、

法人では税理士をつけざるをえない、

ということがほとんどかと思います。

 

あと、社長の自分自身も給料をもらう立場になるので、

年末調整などもやらないといけなくなりますし、

社会保険加入など労務関係の実務も出てきます。

一人だけだと、とても煩雑な業務が増えることになります。

 

なので、税理士など外に業務を発注することを見据え、

ある程度経済的負担の増加を見込むことが、

法人化のときは必要かなと思います。

 

どうぞご参考にしてください。