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「個人や法人の顧問契約を受け付けていますか?」

という電話がかかってきたので、

よく話を聞いていると営業電話でした。

「営業電話は受け付けていません。」

と電話を切らせていただきました。

もう。

 

さて、クラウド会計ソフトの現状について、

感じたところを徒然なるままに書いてみます。

 

1つ目。

やはり会計が分かってないと、

使いこなすのは難しいですね。

 

銀行への返済は元金部分と利息部分に

分けて計上しないといけないとか、

10万円以上の備品は

消耗品費ではなく固定資産にするとか、

そんな基本的なことが

まだまだクラウド会計ソフトでは難しいです。

 

ただ、この問題だけを指して

「クラウド会計ソフトはダメだ」ということを

言う人もいますが、それは違うと思います。

 

AIの進歩は著しいので、

そのうちその問題にも対処すると思います。

今はその過渡期であると思います。

 

この問題に関しては、

これからのソフト開発に期待です。

 

2つ目。

クラウド会計ソフトベンダーに

いまいちなところがあるのは否めません。

 

というのは、

税法を網羅することなく、商品化して

一般公開してしまっているところがあります。

 

例えば、消費税のリバースチャージ方式、

一般の方は聞いたことのない用語でしょうが、

税法では確実にある制度です。

 

某クラウド会計ソフトは、

リバースチャージ方式に対応していません。

ビックリです。

 

従来からある会計ソフトベンダーは、

税法の改正がある度に時間をかけてでも

ソフトの改版を行っています。

 

ところが某クラウド会計ソフトは対応していない。

これは税理士から見ると由々しき問題です。

 

そしてユーザーも知識のない人ばかりなので、

その問題を問題として捉えられていません。

 

ユーザーが分からないからいいだろう、

ということでほったらかしに

されている印象があります。

 

利益優先なのでしょうか。

ここはベンダーの良心が問われるところだと思います。

 

 

まだ、いろいろと問題が残るクラウド会計ソフトですが、

ちゃんとした知識があれば、とても便利です。

手修正が必要なところもありますが、

自動化されているところは素直に便利です。

 

現状、クラウド会計ソフトは

使う方にも知識が必要です。

でも知識があれば便利です。

 

その知識を身に着けてから

クラウド会計ソフトを使うのか。

クラウド会計ソフトを使い始めてから

知識を身に着けるのか。

それは人それぞれだと思います。

 

まだまだこれから可能性のある分野です。

将来に期待ができると思います。