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「相続税っていくらぐらいかかるんだろう?」
よーく受ける質問です。
しっかり細かく計算しようとしたら大変です。
特に路線価の土地は、細かく計算しようとしたらいろんな計算が必要になります。
そんな計算を実際にすると、税理士費用もかかるし、時間もかかります。
そんなときは「ザックリ」した計算をして、
「ザックリ」した相続税額を把握することをオススメしています。
じゃあ、その「ザックリ」ってどんなの?
となりますが、
まず「一物四価」という言葉を勉強しましょう。
土地には価格が4つあると言われています。
1.時価(実際に売買される金額)
2.公示価格(国土交通省が決めています。)
3.相続税評価額(路線価、国税庁が決めています。)
4.固定資産税評価額(市町村が決めています。)
同じものなのに、4つも価格があるんですね。
使い分けが面倒くさそうですね。
そのうち、
3の相続税評価額(路線価)は、2の公示価格の80%を目安に決められています。
そして、4の固定資産税評価額は、2の固定の70%を目安に決められています。
ということは、
3の路線価と、4の固定資産税評価額は、80:70の比になります。
よろしいでしょうか?
したがって、
固定資産税評価額に70分の80をかけてやると、相続税評価額に近い金額になる、
という理屈でございます。
固定資産税評価額なら、毎年4月末から5月上旬に各家庭に市町村から送られてきてますよね。
あれを計算に使えばいいわけです。
あれを使って相続税評価額を「ザックリ」計算するというわけです。
路線価を調べて、評価減を探して、という方法より、早そうですよね。
あくまで「ザックリ」の方法としてのオススメです。
ちゃんとした計算はもちろん路線価を使ってください。
こんな方法もありますよ、というご紹介でした。