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友達と飲みに行ったのを必要経費に入れて申告したけど、
税務署は何も言ってこないから大丈夫だったんだろうな。
はい、これは大きな勘違いです。(^-^;
税務署が何も言ってこない理由はいくつかあります。
1.税務調査はすぐに来ません。
3~5年の実績がたまってから来ます。
そして3~5年分の追加を取っていきます。
申告書を出したらすぐ来るわけではありません。
2.数ある申告者、数ある交際費の取引の中から、
あなたが友達と飲みに行ったものをいちいち把握していません。
数年分に渡る税務調査が入ったときに、
数年分の交際費を1枚1枚チェックするのかもしれません。
まだ税務調査が来ていないだけです。
税務調査が入ったとしても、指摘されないこともあります。
それにも理由があります。
1.たまたま見落としてしまっただけ。
お客様との交際費の領収書数十枚の中で、
1枚だけ友達との飲みがあったとしても、
それを税務署が見つけられるかというと無理です。
見落としされたのはラッキーだっただけと思いましょう。
2.他の重大な修正があったから。
売上の計上もれなど、もっと大きな問題があったので、
あえて細かいところは問題にされなかっただけ、
という可能性もあります。
税務職員も効率を重視する一面があります。
友達との飲みの領収書数枚のために、
何日も時間を費やすことはできません。
数万人の申告書があって、数百枚の領収書があります。
重要な取引もあれば、取るに足らない取引もあります。
その中のたった1件、税務署の指摘がなかったからといって
「これなら大丈夫」とは考えるべきではないんですね。
なので、飲み屋のとなりに座ったどこの誰か知らないおじさんが
「ここの飲み代は全部経費に入れても大丈夫!ガハハハ!」
と言っても信じないでくださいね。
ちゃんとお客様や取引先の接待のために行ったときの領収書をもらって、
接待相手の名前をちゃんとその領収書にメモして、
大事に保管して税務調査が来た時には提示できるようにしておきましょう。
となりのおじさんは見つからなかっただけの可能性が大です。(^-^)