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「借金は悪」

これは正しくないと思います。

そもそも「善」と「悪」で分ける話ではないですけどね。

問題は「借金の目的」です。

 

ここからは「お金の勉強」です。

 

借金の返済のうち、元金部分の返済は、

借りたものを返すだけなので、

実は「得」でも「損」でもありません。

 

しかし、借金の返済のうち、利息の部分、これは「損」です。

借りた以上に返さないといけない部分が利息、これは「損」です。

 

「なあんだ、やっぱり『損』なんじゃないか。」

と思ったあなたに、もうちょっと掘り下げた説明をさせてください。

世の中には、お金が手元にあることでできることが山ほどあるんです。

 

例えば株式投資、借りたお金で株式を買って、

借金の返済の利息以上の配当をもらえることがあります。

そうなると、差引すると「得」ですよね。

借りたお金で事業を始めて、その事業から利益を生み出すことができます。

借金の返済の利息以上の利益を出すことも可能です。

そうなると、差引すると「得」ですよね。

株式の購入も、事業を始めることも、

手元にお金がないとできないと考えると、どうでしょうか?

借金は「損」ではなく、「得」を生み出すために必要なもの、

そう考えることができます。

 

借金は「悪」ではないと私は思います。

「得」を生み出すために必要なものです。

「得」することを「悪」という人はあまりいないと思います。

借金にアレルギー反応を起こすかのように反対する人がいます。

この借金(お金)の仕組みを知っている人からすると、とても残念なことです。

借金を拒否することで、せっかくのチャンスを見逃すかもしれないのです。

 

ただ、一点、気をつけないといけないことがあります。

利息という「損」以上に「得」を出さないと、差引「損」になるということです。

当たり前のことですが、大事なことです。

 

明らかにうまくいかない事業に借金をしてはいけません。

事業はうまくいくかどうかはやってみないと分からない側面もあります。

でも、明らかにうまくいかないことが最初から分かっていることもありますよね。

そんな事業に借金をしてはいけません。

口でいうのは簡単ですが、実際には難しいかもしれませんね。

 

でも、言えることは、

借金をすることによって可能性は広がる、ということです。

チャンスの神様には前髪しか生えていない、といいます。

後から追いかけてもそのチャンスは二度とつかむことはできません。

そのチャンスは借金をすることでしかつかめないこともあります。

そう考えると、借金は決して「悪」だけではありません。

むしろいいことと言えますよね。

 

こんな考え方もあるというお話でした。

どうかご参考にしてください。