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さて、事業で「モノ」を買ったらどんな仕訳をすればいいでしょうか?

結論は、「モノ」の種類によって勘定科目を使い分ける、ということです。

それを整理していきたいと思います。

 

※この話の対象は、自分自身でクラウド会計をしている個人事業主さんを想定しています。

ご了承ください。

 

まず、「モノ」は大きく2種類あることを覚えましょう。

将来売り物になるものと、売り物にしないものです。

 

1.将来売り物になるもの。

「棚卸資産」や「商品」という言い方をします。

文房具屋さんの文具、八百屋さんの野菜、がそれにあたります。

この場合、勘定科目は「仕入高」を使います。

仕訳にすると、以下のとおりです。

(仕入高)xxx (現金)xxx 購入先・商品名

 

2.将来売り物にしないもの。

いわゆる「消耗品」や「備品」です。

事務用の文具、事務所用のイスや机がそれにあたります。

この場合、金額によってさらに細分化されますので要注意です。

 

① 10万円未満のもの。

10万円未満であれば、税務上、いっぺんに経費に落とすことができます。

「消耗品費」「事務用品費」などの勘定科目を使います。

(消耗品費)xxx (現金)xxx 購入先名・購入品名

 

② 10万円以上のもの。

この場合、固定資産になりますので、数年にわたって徐々に経費にする必要があります。

いわゆる「減価償却」というやつです。

勘定科目は「工具器具備品」を使います。車だったら「車両運搬具」です。

(工具器具備品)xxx (現金)xxx 購入先名・購入品名

 

おさらい。

 

将来、売り物になるものは「仕入高」です。

そして、売らないものは2種類に分かれます。

10万円未満は「消耗品費」、10万円以上は「工具器具備品」です。

 

見る人によっては「当たり前だろう」と思われるかもしれませんが、

実はここでの間違いは結構あるんです。

売るために仕入れたものを「商品」や「消耗品費」にしている方が少なからずいらっしゃいます。

売るために仕入れたものは「仕入高」です。

「商品」を使うのは、決算整理のタイミングなんですね。

 

まずは、期中の仕訳を正しく処理しましょう。

決算整理はまた次の段階です。

そのときはご相談ください。

 

以上です。